ムサシノハギ

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マメ科ハギ属
 
小学校の6年の頃か、定かではないが、遅くも、中学生になりたての頃だったと思う。
国木田独歩の「武蔵野」と言う本に魅せられた。

家には、たくさんの本があった。
百科辞典から、文学作品.....ありとあらゆる本が揃ってた。

こんな環境だったので、幼いころから本を読むことが好きだった。
だからと言って文学少女だった訳でもなく、お転婆で、男の子とばかり遊んでいて、
母は寛容だったが、伯母には、
「危険な遊びばかりして」と、よく怒られたことを覚えている。

この「武蔵野」.......特に、この一文が好きだった。

「武蔵野を散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。
どの路でも足の向く方向へ行けば、必ずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。 」

わたしは、この「武蔵野」に憧れ、いつかしら、此処へ私は行くのだと決めていた。

そして、そこ.....武蔵野にて、「春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、
月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、
ただこの路をぶらぶら歩いて思いつきしだいに右し左すれば」
私の求めている世界に当たるのだと........そう、信じていた。

懐かしい思い出である。
結局、今に至っても、まだ武蔵野を歩くことは叶ってはいないが、
そう.......仕事が休みの折になど、行く場所も決めず、ただ、気の向く方へ、
カメラを持って散策するのが好きなのは、こう言う経緯があるからかもしれない。
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